こんな方におすすめ
・日々の生活に退屈している方
・将来の不安を感じている方
おすすめの理由
この物語では、ごく一般的なサラリーマンが登場します。
彼は決して怠け者ではないし、勉強不足でもありません。
ところが、日々の生活に退屈しており、それと同時に将来の不安も感じています。
似たような悩みを持っている方は多いのではないでしょうか?
今回紹介する書籍「仕事は楽しいかね?」は、この悩みを解決する一助になってくれると思います。
あらすじ
ある日、「私」は季節外れの吹雪による欠便のため、飛行場で一夜を過ごすことになります。
「私」は、そんな不運な状況の中でも楽しそうに子供と遊ぶ風変わりな老人と出会います。
その老人は、発明家・起業家として大成功を収めている人物でした。
「私」の仕事に対する向き合い方は、彼との出会いにより根底から覆されることになります。
主な登場人物
私
ごく一般的なサラリーマン。
日々の生活に退屈しており、それと同時に将来への不安も感じている。
ある偶然からマックス・エルモアと出会う。
マックス・エルモア
風変わりで陽気な老人。
発明家・起業家として大成功を収めている人物。
本書の名言
ここでは、本書を読んで印象に残った言葉を紹介させて頂きます。
ここからはネタバレを含みますので、ご注意ください。
明日は今日と違う自分になる
そして尋ねた。「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。聞きたいかね?」ぜひ、と私は答える。「”明日は今日と違う自分になる”だよ。これは僕の大好きな言葉の一つなんだ。『遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る』というのがね。」
このマックス・エルモアの言葉によって、あるyoutube動画を思い出しました。
どなたのyoutube動画だったかは覚えていないのですが、「休日には、今までやったことの無いことを必ずひとつやることにしていた。」と言っていました。
両者の言っていることは少し違いますが、根っこのところでは同じことを言っていると思います。
意識していなければ、変化の無い日常をすごしてしまいます。
今日はいつもと通勤の方法を変えてみる。
今日はいつもと違うメニューを注文してみる。
これらのように、簡単なことでもとにかく挑戦するのがよいと思います。
とりあえず、できることからやっていきましょう!
完璧とは、ダメになる過程の第一段階
ある事柄が完璧だと決め込んでしまったら、その事柄はそれ以上よくならず、ライバルに追い抜かれるのをただ待つだけだ。その結果言えるのはー彼の言葉をそのまま繰り返すとー”完璧とは、ダメになる過程の第一段階”ってことだ。
「私」は友人と一緒に店を経営し、失敗した経験があります。
立ち上げ当初は順調だったのですが、どんどん競合店が現れたことでお客さんを奪われてしまったそうです。
マックス・エルモア曰く、この失敗の大きな原因は、新しいことを試さなかった点にあるとのことでした。
「私」の店は、立ち上げ当初は調子がよかったため、その状態を変えずに営業していました。
ところが、新しい競合店は「私」の店を真似し、さらに別の良いところを加えて営業していきます。
そうすると、お客さんは新しい競合店のほうに流れていってしまいますよね。
うまく行っているときに新しいことを試すのは勇気が必要だと思います。
新しいことに挑戦することには、失敗のリスクもあるからです。
私も仕事の技術や知識など、今の状態が完璧だとは考えずにどんどん新しいことに挑戦していこうと思いました。
全体の感想
今回紹介した本は、ビジネス本なのですが、小説としても素晴らしいものでした。
天候不良のために、飛行場に閉じ込められた主人公は、不思議な老人と出会い一晩中語り合う。
このシチュエーションだけでも、わくわくしました!
この本の中で最も印象に残った言葉は、先の文章でも紹介した
「明日は今日と違う自分になる」
「完璧とは、ダメになる過程の第一段階」
の2つです。
ただ、これらはほんの一部で、他にも沢山の考え方が紹介されています。
とても多くの学びがあるし、物語としても素晴らしいので、ぜひ読んでみてください!
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