こんな方におすすめ
・残業が多くて悩んでいる方
・業務改善を任されたものの、どこから改善すれば良いのかわからない方
おすすめの理由
今回紹介する本では、タイトルの通り「残業しないチーム」と「残業だらけチーム」との習慣の違いについて解説しています。
私事ではありますが、実は最近転職をしました。
転職後の今の職場では大丈夫なのですが、前職では残業時間が非常に長かったです。
前職では遅くまで残業し、それでも仕事は終わらず、家に仕事を持ち帰るのが習慣になっていました。
本書でいうところの「残業だらけチーム」ですね。
この本を読むことで、前職がどうして残業だらけだったのか、くっきりと理解することができました。
また、本書は全ての社会人の方に読んで頂きたいですが、その中でも特に
残業が多くて悩んでいる方
業務改善を任されたものの、どこから改善すれば良いのかわからない方
にお勧めしたいです!
本書の名言
ここでは、本書を読んで印象に残った言葉を紹介させて頂きます。
ここからはネタバレを含みますので、ご注意ください。
歩数が多いのは、時間とコストの無駄遣い
工場内の作業では「1歩1秒1円」(1歩余計に歩くと、1秒かかり1円のロスが出る)。
事務作業では「1歩2秒1円」(1歩余計に歩くと、2秒かかり1円のロスが出る)。
これは、日本を代表する大企業のトヨタで提唱されている言葉だそうです。
前の職場のデキる上司からも、無駄に歩くのは時間のロスにつながるため、仕事中の歩数は減らしたほうが良いと言われたことがあります。
それからは、なるべく歩数を減らすように意識していますが、ホントに効果があるのか半信半疑でした。
ところが、このようにはっきり数字で書かれると、想像していたよりも大きなロスだなと驚きました。
著者は1日100歩ムダに歩く例を挙げていますが、実際にはもっとムダに歩いてしまっている場合も多いのではないでしょうか。
今後はさらに意識して歩数を減らしていきたいと思います。
残業だらけチームは野球の試合に似ている
残業だらけチームの働き方は、野球の試合に似ています。定時に帰るという制限時間を設けていないため、成果(勝利)が出るまでは仕事(試合)を続けることになります。
思い返すと、私も子供のころ友達と野球をしていましたが、なんとなく「グダる」ことも多かったように感じます。
残業が多いチームは、定時で帰ることを諦めてしまうためダラダラと仕事をしてしまうんですよね。
一方で、残業しないチームの働き方はサッカーの試合(試合時間が決まっている)に似ています。
限られた時間がくれば強制的に試合が終わってしまうため、時間的制約の中で最善の結果を出すように努めるんですね。
残業だらけチームも時間的制約をつけて働けば、残業時間は減るはずです。
しかし、長く習慣化してしまった時間無制限の働き方を変えるのは容易ではないですよね。
そこで、著者は定時後に別の予定を入れることが効果的だと述べています。
例えば、定時後に飲み会や、サークル活動などのイベントがあれば、間に合うように働きますよね。
このように、予定をわざと入れることで、時間的制約をつけてしまうのです。
そうすることで、残業を減らすことができます!
「命」とは「生まれてから死ぬまでの時間」
話は大きくなりますが、「命って何?」という質問に、あなたは、どう答えるでしょうか?
「命」とは、別の表現をすると「生まれてから死ぬまでの時間」です。
その期間は時間で表すことができます。
平均寿命の80歳まで生きるとしたら、80年×365日×24時間=700800時間。
命は、約70万時間。
この時間(命)を使って仕事をしているのです。
たとえお金をもらう見返りだったとしても、時間(命)を使って仕事をしているのだから、仕事が苦しくて嫌なことばかりではダメです。
楽しいか、有意義か、自分の生きている証になっているか、人の役に立っているか。
その仕事に命(時間)を使うに値する意義がなければならないのです。
この本の最後に記されていた内容です。
個人的な見解ですが、著者が一番伝えたかったのはこの言葉ではないでしょうか。
私はすでに30代ですので、80歳まで生きたとしても残りの命は約43万時間。
仕事が好きでたまらなくて、ついつい夜遅くまで働いてしまうのなら問題ないでしょう。
ただ、嫌いな業務に追われて泣く泣く残業しているのであれば、改善するべきです。
私も、今の仕事は嫌いじゃないですが、非効率な業務のせいで長時間働くのは避けたいところです。
この残りの命を有意義に使うためにも、この本で紹介されていたノウハウを実践していきます。
全体の感想
今回は『「残業しないチーム」と「残業だらけチーム」の習慣』を紹介させて頂きました。
最近、残業について考えることが多くなってきたので読んだのですが、特に、「命」とは「生まれてから死ぬまでの時間」という表現にはハッとさせられました。
当ブログでは、特に印象に残ったものだけを抜粋して紹介していますが、もっと沢山の業務改善のノウハウが紹介されています。
それぞれの職場で残業の原因になっている部分は異なると思います。
そのため、本書を読む際には、自分の職場の状況を思い返しながら読んでみてください。
きっと業務改善の参考になると思います!
そして、一緒に残りの「命」を有意義に使いましょう!
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